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新英語教育研究会神奈川支部HP

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韓国KETGとの交流

今までのKETG の交流は新英研HP(http://www.shin-eiken.com/)の「国際交流」の「4 国際共同」の上から2番目に掲載されていますので、ご覧下さい。

■韓国KETG (Korean English Teachers Group)大会訪問記   
●日程:2008年7月26日(土)~28日(月)
●会場:韓国の大田(テジョン Daejong)にある木原大学(Mokwon University)
(HPはhttp://www.mokwon.ac.kr/eng/index.html)
●大会のテーマ:Maximizing Students’ Output(生徒のアウトプットを最大にす
る)

(1)はじめに
・ KETG(Korean English Teachers Group:http://english.njoyschool.net/):
韓国の英語教員の団体で創設は1988年。2002年新英研山口大会から参加。
・ 新英研の4名が参加
・韓国の参加者と会場:若い女性が多く、80名程度。会場はスクリーンと30センチほ
どの高さの演台のあるホール。14のグループに5名程度になるように座席指定をし
ており、講義形式が中心だが、グループに分かれて行う活動もあった。定員150人を
予定していたが勤務校での補講などで不参加者が多く、最終日に参加できない教員も
いた。
・今年の大会のテーマの由来は新英研にあった!:Maximizing Students’ Output
(生徒のアウトプットを最大にする)は新英研との交流を通じて「自己表現」が大切
だということをKETGが知って、取り上げたテーマだそうです。この由来を池田さんは
教えてもらい、感慨深いご様子でした。
・デジタルなITとアナログな「手遊び」:さすがIT先進国。単語も歌もCDではなく、
コンピュータで映像を使用。一方、歌に合わせて手をたたいたりするのもリズミカ
ル。池田さんの解説によると「手遊び」の伝統があるそうです。

●大会日程と講座の紹介
26日(土)1時 開会
2時 講座1 Maximizing Students’ Output
3時 講座2 Productive Listening
5時 講座3 日本の英語教育(新英研)
6時 夕食
7時 講座4 Pop Song
8時 講座5 協同学習と語彙指導
9時 地域別交流
●講座4のPop Song
(1) Stevie Wonderの歌「Isn’t She Lovely」で「人の性格や様子を表わす形容詞」
joyful, terrific, coolなど10語程度の候補が画面に映し出される。音楽を聴きなが
ら下線部に答えを書く。
Isn’t she lovely ( )
Isn’t she lovely ( )
Isn’t she lovely ( )
Less than one minute old
I never thought through love we’d be
Making one as ( ) as she
But isn’t she ( ) made from love
(答えは順にlovely, wonderful, precious, lovely, lovely)
(2) S club 7の歌「Reach」。歌詞の一節をジェスチャーなどで表現する課題を与え
られ、グループで五分程度の打ち合わせで舞台に上がって演じ、残りの人たちはどの
歌詞の部分かを当てる。You can count on me.という歌詞では相手の肩に肘をつく動
作で表現していた。
(3) ★Vengaboysの歌「Shala la la」に合わせた振り付け。手を伸ばし膝を二回た
たく、手拍子二回、胸に手をあててクロス(左胸に右手→右胸に左手)を基本にし
て、そこに歌詞の内容に合わせて振りを変える。例えばin the morningでは朝日が昇
るかんじで左右に手を振りながら上に上げていく。
(4) Song Anonyms:S club 7の歌「Bring It All Back」にはる反対語を列挙してい
く。
(5) Wordbuilding to music:10の単語を四品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)に
書き替える。Supertrampの歌「The Logical Song」を聴いて、歌詞の中にある派生語
を書き取る。

●講座5 語彙指導
(1) ★The Corpus of Contemporary American English  (COCA)(
http://www.americancorpus.org/ )を使用。(ネットで検索を!)context(文脈)
やconnotation(含意)を考慮。

27日(日)
8時  朝食
9時  講座6 Creative Writing
10時30分 講座7 Maximizing Students’ Speaking
12時 昼食
1時 講座8 Critical Reading
2時30分  グループ活動
6時 夕食
7時 グループ活動の発表
8時30分 英語教師の夕べ
●講座6 Creative Writing
From reception to production(受容から生産へ)の9段階
(1) Reacting to written text:解釈、議論をする。文字にせずに、文章に刺激され
たことを「絵を描いたり」「声に出して読んだり」する。
(2) Being creative with existing texts:書かれている文章を書き換え
(3) Writing from written prompts:文章全体の構造は心配せず、一文レベルの内容
に焦点を当てさせる
(4) Changing the interpretation:新しい視座で解釈は変わりうる
(5) Copycat writing:歌や詩ならば、韻(rhyme)はそのままにして、単語やテーマ
を変える。
(6) Writing according to constraints:制限をつけて書く方が自由に書くよりも書
きやすい。
(7) Responding to written texts:読む事はコメントを書く踏み台になる
(8) Writing from non-textual stimuli:写真と音楽を提示する。言語材料は生徒自
身の資料から得る。
(9) Writing freely:ワープロを使えば完成作品は筋が通るように編集できるし、プ
ロっぽく見える。
●講座7 Maximizing Students’ Speaking
★絵本「The Giving Tree」のアニメを使った実践。(動画サイトYou Tube:The
Actual '73 Giving Tree Movie Spoken By Shel Silverstein http://jp.youtube.com/watch?v=1TZCP6OqRlE&feature=related )
28日(月)
8時  朝食
9時  講座9 文法指導
10時 講座10 新教科書
11時 研修評価
12時 終わりの会


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